DELL 11Gサーバ M610 のファームウェアアップデート騒動

大学では年に1回、電源の確認のため停電がある。
継続的なサービスのためには致命的だ。

それはまあ、しかたないとして、この機会にファームウェアのアップデートやらソフトのバージョンアップやらをやるのが普通になる。

で、今回は、ブレードエンクロージャ M1000e に入ったブレードサーバ M610のファームを上げよう、ということになった。11世代のDELLサーバで、iDRAC6 Enterprize があるので、楽かな、と思って作業開始。

M1000e には CMC っていうコントローラがあるので、このファームウェアも上げる。またiDRAC6 もコツコツ上げる。で、調べていくと、まだ Ether コントローラや Life Cycle Controller やら、BIOS やら、あるわあるわ。段々と、暗い気持ちになってきた。

調べてみると、Server Update Utility (通称 SUU)ってのがあって、これを使うと一発でファームが上げれるらしい。よし、とおもってダウンロード。なんと7Gbyte!

他も調べてみると、Systems Build and Update Utility (通称 SBUU)なんてのもある。SUUとSBUUの違いはよくわからんが、SBUUのほうがサイズが小さいので、こっちをダウンロード、で起動してみた。

うむ?ファームウェアをアップデートする画面にはなったのだが、なぜか、DVDやら USBを求められる。結局、SUUが必要なようだ。それならそれってちゃんと書いておいてくれればいいのに。。。。

画面を見てみると、「Life Cycle Controllerを使えば、SUUなしでファームの更新ができます。」というような内容が表示されている。うむむ?どゆこと?

じゃあ、Life Cycle Controller を使ってみよう、ということで、再起動。実際には、Life Cycle Controller ではなく、Unified Server Configurator (通称 USC)を System Service という項目から起動させる。これはブート時に F10を押せばOK.

さて、USCで Platform Update を行うのだが、なぜか ftp.dell.com でユーザ名とか聞かれる。うーん。わからに。無しでも動くのかな、とおもったら、あっさり動作。どこかに書いておくべきでは?

で、チェックに行くと、多数のファームウェアがバージョンアップが必要なことがわかる。うーん。これはすごい。早速進めようとすると、

"The updates you are trying to apply are not Dell-authorized updates."

なんてエラーが出やがるのです。

ええ?ftp.dell.com だよ?意味わかんない。

早速検索すると、世界中で非難轟轟。どうも、Life Cycle Controller のファームウェアのバージョンが 1.5.5 より低いと、証明書の関係で、エラーになるとのこと。

まったく、なんてこった。

調べてみると、Life Cycle Controller のファームを上げるには、WindowsLinux から行うらしい。でもこのサーバ、XenServer が入ってるんですけどー。

うーむ。困った。

がんばってもう少し調べてみると、DELL のリペアパッケージを入れればいいらしい。
http://www.dell.com/support/drivers/us/en/04/driverdetails?driverid=G3G5F

でも、なぜかアップロードできない。実は UFIのブートになっているとだめなので、USCから抜ける必要があるとのこと。あー、めんどうすぎる。USCは、自動的には終わらなくて、iDRACの中から起動を止める必要があったりするわけです。

で、やっとファームをあげて、USC(System Services)をもう一度立ち上げ、Platform Update を実行すると、無事にファームウェアが上がる(といっても1時間はかかる)、というわけのようです。
(イマココ)

ふう。